雨鱒の川 ファースト・ラブ スペシャル・コレクターズ・エディション
出演:
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日 2005-04-08
オススメ度:★★★
???大自然の中で生まれ育った8歳の少年・心平と、耳が聞こえないが心平とは心を通わすことのできる少女・小百合。やがて母(中谷美紀)が死に、時が経って大人になった心平(玉木宏)は絵の才能が認められ、東京へ旅立っていく。しかしそれは、小百合(綾瀬はるか)を別の男に嫁がせようとする父(阿部寛)の思惑もあった…。
???川上健一の同名小説を原作に『解夏』の磯村一路監督のメガホンで映画化した純愛映画の秀作。前半は主人公ふたりの幼い頃、後半は大人になったふたりの愛の試練を、雨鱒を通じてファンタスティックに描いていく。童心を軸にした作りなので、時にCGなどがはしゃぎすぎているきらいはあるが、脇を固める星由里子、柄本明などベテランたちの地に足をつけた演技が、それらを巧みにフォローしているのもいい。大自然の映像美も驚異的だが、それ以外でも磯村映画ならではのゾクゾクするショットが多数ある。(的田也寸志)
良質のファンタジー映画 2006-09-11
絵を描くことが大好きで、雨鱒と言葉を交わすことのできる心平と、耳が聞こえない小百合との交流を軸に展開する、ファンタジー映画。
ヒール役であるべき、栄蔵と志郎があまりにも善人すぎるため、物語としては、盛り上がりにかける。
ただし、小百合とかかわりつづけることで愛を育んできた心平と、小百合の心を掴むために長年、必死に仕事や勉強に取り組んできた栄蔵との二人それぞれの「純愛」の対比によって、心を通い合わせることの大切さをうったえかけてくる。
そして物語の冒頭、絵に熱中するあまり商品を無駄にしてしまった心平だというのに、小百合の縁談を知り帰郷する前に東京に残したものによって、「生きるためには心を通い合わせるだけでもいけない」というメッセージを観客につきつけてくる。
そのため「川から海へ」という手垢のついた比喩も、それなりの重みを持つ。
現実的リアリティを求めるよりも、感じてください。そんな映画です。
